ポップライフワークスブログ

群馬県東毛地区、または栃木県ふくむ両毛地区周辺(板倉、邑楽、館林、太田、足利、佐野あたり)を中心にマルチジャンルの創作活動をしているインディーズレーベル「pop-life-works(ポップライフワークス)」のブログです。

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夏のポスター制作の仕方 16:38
  
 こんにちわ。永本です。毎月第3水曜日のイラスト講座ブログ版ですが、夏休みの体験授業前という事で、夏のポスター制作のやり方をお届けします。


 文中に使った画像は、絵の具を使ったポスターを説明していますが、時間短縮のため、フォトショップで描いています。ご了承ください。また画像は真似ても全く良いものにならないようにわざと安直に作っています。こちらもご了承ください。


 実際に制作すると色々分からない所もあるかと思いますので、興味ある方は、事前にご予約の上、たたらイラストがっこまでお越し下さい(詳細は記事の一番下にあります)。


 では。以下にポスター制作する際に注意する所を10項目にまとめてみましたので、順を追って説明してみたいと思います。



1.課題(要項)をよく読む



 ポスターは目的に沿ってデザインするものです。


 例えば、人権ポスターのコンクールに応募する場合は、「人権」がどういうものか調べるととともに、コンクールにおける使用可能な画材(例えば、水彩絵の具など)や紙のサイズがどれぐらいかなどもキチンと調べておきましょう。ポスター を描くときは、自分が何かを描くか?課題(要項)をよく読んでキチンと把握しましょう。


2.テーマ(キャッチコピー)を考える。



 次にポスターのテーマを考えます。ここでは「人権」のポスターを作る事を考えます。


 人権の意味は、大まかに「人間が人間として当然に持っている権利」なので、それを表す為のポスターを考えます。


 ポスターというのは、「何かを主張すること」が目的なので、ここからそれを表す為に効果的な言葉=「キャッチコピー」を考えましょう。


 ここでは、これから使用する例として、簡単に「ダメ!イジメ!絶対!」としておきます。皆さんは、もっと頭をひねって、より面白いコピーを考えてみて下さい!



3.キャッチコピーに沿った絵(ビジュアル)を考える。



 キャッチコピーをつけたら、次にそれに加える絵(ビジュアル)を考えます。


 ここで絵だけでなく、ビジュアルとするのは、必ずしもポスターには絵を加えなくても、デザイン的に処理する事も可能だからです。例えば、以下のような感じの文字中心のものでもポスターになります。


夏のポスター制作


 また逆に、文字抜きで絵のみにする事も出来ます。


 但し、デザイン的な処理は難しいので、ひとまずここではキャッチコピー+絵で描くようにしましょう。また、たたらイラストがっこは絵の教室なので、基本的には絵の描き方を中心に教えたいと思います。


 ここでは、簡単に、イジメがダメなので、いじめてる姿にバツをつけた絵を考えてみます。

ポスター制作



 ここでは、例として分かりやすいものにしましたが、皆さんは、もっと自由な発想で色々なポスターのアイデアを考えてみてください!



4.キャッチコピーの見せ方(フォント)を考える。



 文字は同じものでも、すべて同じように出来ているわけではなく、字の形がちょっとずつ違っています。例えば、以下のような感じです。


夏のポスター制作



 この一個一個ちがっている字の形をフォントと言います。フォントには名前がついてて、左からゴシック体、明朝体、丸ゴシック体、まるもじ体、勘亭流と言います。


 こうしたフォントは今までの歴史の中で色々な人がつくってきた既存のものが、色々あります。パソコンなんかにもフォントがいっぱい入ってるので、持ってる方はそれで確認してみましょう。また教室にはフォントの本がありますので、それで説明します。


 ただ、今回は、既存のフォントを使うのではなく、フォントを自分で考えて描く事を例に考えていきます!


 ここで描く時にキャッチコピー(テーマ)に合った文字を考えて描くと、より効果的なものが出来ると思います。


 ここでは「ダメ!イジメ!絶対!」とちょっと勢いのあるコピーにしてみたので、ちょっと勢いのある文字にしてみます。

ポスター制作


 また、この時、文字を効果的に見せるコツとして、文字を縁取りしたり、下に影をいれたりすると文字がくっきりと見えるので、そういった効果も色々試してみましょう!




5.レイアウト(構図)を考える



 3、4、を考えたら、それを画面(画用紙・ポスター)の中にどう配置するか考えます。


 このポスターの全体的な配置を考えることを「レイアウト(構図)」と言います。例えば、文字を上に大きくおいて下に絵を描いて、その絵を何にするか、配色をどうするか、など考えます。


 この時、レイアウトは、本番の画用紙にいきなり描き出すのではなく、A4のコピー用紙や広告の裏などのいらない紙に描いて構想を練っていきましょう。ここで何度も何度も納得いくまで描き直して、いろいろ考えてみて下さい。ここで考えた事が本番のポスターの「設計図」になります。


 ここでは、簡単に以下のようにしてみます。


ポスター制作


 この際、配色的に、黄色に黒は目立つなど、見やすいルールがありますので、それらを知っておくと便利です。例えば、赤だったら元気な感じとか、青だったら哀しい感じとか、色には、そういう効果もあります。


 こういった効果を下に、とりあえず決めた構図に色鉛筆やマーカー、絵の具で試しに塗っていってみましょう。※最近は、コンピューターを使うと便利なのですが、教室では、手作業でいろいろな効果を試してもらいます。


 要するに、レイアウトを組む(<組むと言います)事によって、「訴えたいこと」をどうやったら出来るだけ効果的に見せられるか?という事を考えていきます。


 このレイアウト作業はポスター作りにおいて一番重要な作業ですので、ここに一番力を入れてやってみてください。



6.実際にポスターを描く。



 以上の作業が終わったら、ようやくそれを下に画用紙にポスターを描きはじめます。ここでは、絵の具を使ったポスターづくりをしますが、ポスター用の絵の具には、大体、以下の3通りがあります。


1、水彩絵の具

2、ポスターカラー

3、アクリル絵の具


この絵の具は、おそらく学校で使うものをそのまま使う人が大半だと思いますが、水彩絵の具は実は使うのがものすごく難しい絵の具ですので、場合により、ポスター制作には、ポスターカラーやアクリル絵の具をところどころ使っても良いかなと個人的には思っています。ただ、水彩は塗るのは難しいですが、手入れ等の扱いは簡単ですので、いろいろ良し悪しはあります。


また、文字のふちどりや洋服の柄など細かい作業がうまくいかない人は、マジックやマーカー、色鉛筆などを使って、ところどころ描くとスムーズに作業できる場合もあります。但し、色々な画材を混ぜるのは経験が無いとなかなか難しいものなので、ワンポイントして使うか、周りの経験のある人の指導の下に使ってみて下さい。出来れば、絵の具のみで描ければ、一番好ましいです。



7.キャッチコピーを配置する



 絵の具を用意したら、本番の用紙に描いていくのですが、その際、まずは文字の配置から考えましょう。


 キャッチコピーは字数に合わせて定規で測って文字数で割って、その大きさのブロックを先ずはつくります。ブロックをつくったら、そのレイアウトに合わせて字を描きましょう!


ポスター制作



 上記画像の説明ですが、「イジメ!ダメ!絶対!」だったら、文字数が10文字ありますので、画用紙の幅を測って10で割って定規で均等に区切り、10個のブロックに分けて考えます。この時、「!」マークは、少し細めの方が良いので、この時、ブロックを少し細めにしたり、絶対は少し複雑なので、少し広めに取ったりバランスを考えてブロックの大きさを作っていくとより効果的です。いずれにしても、見やすいように文字を描く前に文字のブロック(大きさの目安)を作って、配置を考えましょう。(このような作業を「字間バランス」を取ると言います)


 文字のブロックの線は、あとで塗りつぶせるように薄い水色などで描いておきます。この水色のブロックに沿って、文字を一個一個丁寧に描いていきます。ブロックは目安でしか無いので、字間バランスがブロック通りだとヘンだと思った場合は、はみだしても大丈夫です。また、わざと文字の大きさの組み合わせを変えるのもキャッチコピーによっては効果化的になるでしょう。

夏のポスター制作


 こんな感じとか。


 ポスターにおいて、文字は訴える為の一番わかりやすい要素なので、出来るだけ分かりやすい演出を心がけましょう!



8.下描きを描く。



 こうして画用紙を広げ、絵の具を用意しますが、その前に画用紙に鉛筆で全体の下描きをはじめます。


 この時、個人的には、画用紙との相性からシャープペンよりも鉛筆を使うことをオススメします。


 というのも、画用紙を尖ったもので描くと、絵の具を塗った時にそのあとが残って見えてしまう事があるからです。特に水彩絵の具の場合は、そうなる可能性が高いので、出来れば、最初からあまり先を尖らせずに丸めに削った鉛筆を使った方が良いと思います。鉛筆は、2Bから4Bぐらいをオススメします。


 この時、この鉛筆線を主線として使用しても良いと思います。その場合は強めに絵を描いて下さい。


 主線は最終的に筆でなぞっても良いですが、細かい所があって難しいデザインなどで濃くしたい場合は色鉛筆の黒など濃い目の鉛筆を使っても良いと思います。


9.絵の具の塗り方



 次に絵の具の塗り方を説明します。


 まず、大まかに使う筆は3種類あります。このへんは学校の用具にもよりますが、出来れば、下の3種類を使い分けましょう。



平筆は、広い面を塗るもので、丸筆はメインの筆、面相筆は細かいところを塗る筆です。基本は丸筆を使って、他の2つが補助だと思ってください。


本来、丸筆は状態の良い筆なら、面相筆よりも細い線が出せますが、筆はすぐに劣化するものなので、学校で使うようなものはそこまで手入れされてないと思いますし。技術的にも慣れてないと難しいので、細かい所は面相筆を使った方が良いと思います。無かったら、丸筆でも大丈夫です。


 次に塗る順番ですが、基本的には背景から塗っていきます。


 特にポスターの場合、背景をベタ塗りにする事も多いかと思いますので、ここでは、平筆を使って丁寧に塗っていきましょう。


 下の画像、左端が平筆を使った図となります。他に丸筆のふちどりや面相筆で細かいところを描いてる図となっています。

ポスター制作


 画像ではポスター配置の目安としてグリッドを描いたままにしてますが、黄色は色が抜けるので、あとで消す用の線はあらかじめ消しゴムで消しておいた方が良いと思います。


 ここで塗るときのポイントですが、ベタ塗りの場合は、絵の具を多めに使って下さい。絵の具をケチったり、水を多くするとムラが出やすくなるので、安い絵の具でも良いので、背景はなるべく絵の具をたっぷり使って、ベタ塗りをキチンと塗りましょう。できれば、一度乾いたあと、2度塗りした方がキレイになるので良いと思います。


 ポスターの絵自体、フラットに塗って行った方が効果的な場合が多いので、全体的にも絵の具の量は多めにしていった方が良いと思います。この時、水の量の調整が重要なので、タオルやスポンジを使って水の量を調節する事を覚えてください(難しいですが)。


 背景のベタ塗りも人物や文字まわりなどで平筆では難しい部分がありますので、少し塗り残しをして丸筆を使うか、丸筆で縁取っても良いと思います。


 こうして一通り塗り終わったら、最終的に面相筆や鉛筆、色鉛筆などを使って、細かい所をしっかり描いていきます。そうする事によって全体の印象も良くなるので、細かい所も手を抜かずに描いていけるよう心がけましょう!


 以上。長くなりましたが、これでポスターは完成です!


 ・・・が、ガッツのある子は、その完成したポスターを回りに見てもらって、出来が良く無いと判断したら、もう一枚、もう二枚、何度でも納得いくまで新しいのを描いてみましょう!そうする事によって、より良いものが産まれてくると思うので。


10.道具の手入れをしましょう!



 最後に、ポスターが完成して、一息ついた所ですが、これで終わりではありません。道具の手入れが最後に残っています。


 道具の手入れですが、水彩とポスターカラーやアクリルでは手入れの仕方が少し異なります。


 まず筆ですが、水彩の場合は、筆に絵の具が残っても、あとで溶けるので、修復が可能ですが、ポスターカラーやアクリルの場合は、すぐに洗わないと固まってしまうので、すぐに筆がダメなになってしまいます。なので、使ったらすぐに洗うようにしましょう。


 筆は一度劣化すると元に戻らないので、そのあと使いにくくなります。水彩も含めて、何をおいても筆だけは描いたすぐあと、入念に洗っておきましょう。また使ってる最中も筆が乾かないように、水につけておくなど気をつけましょう。


 また、パレットですが、水彩は洗わずに残しておけば、あとでまた使えますので、場合により、洗わなくても良いと思います。ただ、ポスターカラーやアクリルの場合はすぐに洗わないとパレットにこびりついて落ちなくなってしまいますので、すぐに入念に洗い流して下さい。水彩は、あとで使えるので、またすぐ絵の具を使う機会があったり、絵の具が大量にパレットに残ったりするようなら、それをそのまま残しておいて下さい(というのもあるので、水彩は思い切ってパレットに多めに絵の具を出しておきましょう)


 以上。これで本当にポスター制作は終了です。


 ここでは、講義用に細かいことを書いていますが、実際の制作では、苦手な子はもっと大雑把にやっても良いと思います。一番大事なのは「まず完成させる事!」なので、最低でも完成できるように楽しんでやってみて下さい。楽しんで行くうちに欲が出て来たら、上の事などを踏まえて、二枚、三枚と次々描いていければ理想です。


 ちなみに、この10項目ですが、教室でこれをやるとしたら、1コマ75分では、当然、終わらないと思います。予想では1コマで終わるのは、大体、5番目ぐらいまでであとは家でやって頂くか、或いは、2コマ連続や別日にお越し頂ければ、完成するまでを教室の方でやりたいと思います。連続受講も可能ですので、よかったら、ご健闘してくみて下さい。


 それでは。暑い日が続きますが、身体に気をつけながら、たのしく絵を描いていきましょう!!





 イラストがっこの夏期授業の日程は以下のチラシをご参考にして見て下さい。


イラスト夏期講習


 お申し込みは事前予約制です。下記メールフォームよりお問い合わせください。




JUGEMテーマ:たのしい体験教室




| イラスト講座 | comments(2) | trackbacks(0) | posted by pop-life-works - -
Comment








塗りかた参考になります。
ありがとうございますm(__)m
posted by ちいかま | 2014/08/21 6:45 PM |
ありがとうございます!
posted by 永本 | 2014/08/21 9:51 PM |
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