ポップライフワークスブログ

群馬県東毛地区、または栃木県ふくむ両毛地区周辺(板倉、邑楽、館林、太田、足利、佐野あたり)を中心にマルチジャンルの創作活動をしているインディーズレーベル「pop-life-works(ポップライフワークス)」のブログです。

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絵の見方:歴史(文脈/年代) 11:01
 
 こんにちわ。永本です。第3水曜日という事で、イラスト講座を行います。<イラスト教室ブログ版だと長いので、今回からイラスト講座とシンプルに書く事にしました。


 今回は前回の「絵の見方:独自性」に引き続き、「絵の見方:歴史(文脈/年代)」について書きます。





絵を見る際に「歴史(文脈/年代)」を想定する事は、結構、おもしろいポイントになると思います。


絵と言うのは、好むと好まざるとに関わらず、必ず絵に「時代や場所」つまり「歴史」を反映させる部分がありますので、それを見るという事です。


これはもちろん、絵以外の創作物でもそうなのですが、絵の場合、かなりの昔から連綿と続いて来た文化なので、この部分の役割が(美術的に絵を見る場合)非常に大きなものとして存在してきます。


例えば、浮世絵一つとっても、いま描くものと、浮世絵全盛期に描かれたものと、ヨーロッパの人が描くものとでは、まるで絵の意味合いが違うものになるでしょう。


この意味において、絵を見る際に、作者の周辺事情=その作品がいつ描かれて、その時代にはどういう作品、または出来事があったのかを知る事は、絵を見る際に大変有益な情報となります。


こうした周辺情報を総合して絵を見る時に歴史の連なり(=文脈)を見る事が出来ると絵は、より多く楽しめる事となるでしょう。


例えば、現在で言うと、日展的な絵と萌え絵では、まったく「文脈」が異なって存在しています。なので、おそらく日展に萌え絵を出しても入選しないでしょうし。pixivに日展的な絵を投稿してもトップランカーになるのは無理でしょう。


これは国内だけでも、これほど違っているのですから、海外まで含めれば、当然、その文脈の在処はより複雑なものが存在しています。これをその時々の年代まで含めて行うと、大体、ある種の評価体系が把握できる事が出来ます。(但し、それは正確には大変難しい、ほとんど不可能に近い作業です。なので、絵を見る際には必ず鑑賞者のバイアスがかかります。この時、このバイアスを減らすため、「批評」という、全体の体系をより把握している専門家のアドバイスが(特により厳密な評価を必要とする美術の世界では)重要になるわけです)。


このように絵を見るとき、眼前にある絵は、どの年代のもので、どの文脈に属し、その中でどういう役割をしているかを考えると、より絵を多角的に見る事が可能です。


また個展等で、作家の絵を時系列的に見る時には、その作者がどのような文脈で描いていて、年代によってどのような文脈変えを行っていて、どのポイントで一番飛躍して、どのポイントで一番劣化したのかを考えながら見ると、絵の裏側にある複雑な事情を推測する事が出来て、面白いと思います。


いずれにせよ、絵は単純であるが故に膨大な情報が入ってるので、その情報をいかに引き出すかは鑑賞者(見る人)の方にかかってる部分があるという事です。


以下、長い余談:逆に言うと、これは大して情報が引き出せない絵は良い絵ではない場合が大半だと個人的には思います。これは例えば、子どもの絵を想定した時、目の前にある子どもの絵を見て、そこに子どもの存在を見るとき、それを「子どもの絵」と解するのか、「作者固有のもの(○○ちゃんの絵)」と解するのかで、まるで絵の評価は変わって来る場合が多いでしょう。これはどういう事かというと、子どもの絵は、大体、「子どもの絵」という事で広く一般的な好評が得られるのですが、それは匿名的に存在するものなので、一般的な「子どもの絵=素直で良い」という評価しか得られないものが多数だと思います。しかし、その絵を見るのが描いた人の親だったり親戚、近所の人だった場合、「この子はこんな絵を描くんだね。」という感じで、その絵はその作者固有の意味を持ち、作品の評価が飛躍的に跳ね上がる場合が多くあるはずです。つまり、作品は、鑑賞者との対比の中で成り立っているので、ある人にとって、さほど良い絵ではなくても、ある人にとっては、それがすごく良い絵に見えるという事は普通にあり得ます。そして、それは見ず知らずの人に対しても、同様の効果が起こせる絵というものは、やはり優れている部分があるといって差し支えないと思います。その為、絵は経験的な問題で評価が変わりますが、やはり、絵の優劣というのは(間主観的=ほぼ客観的に)存在すると見るのが妥当です。なので、歴史を踏まえる事は、その絵に内在する文脈を把握する事につながり、この優劣を考える事の見極めに使用する事が出来ると言う意味で(特に絵描きには)重要な意味を持つと思います。(しかし、稀にそんなの考えなくても良い絵が描ける天才というのはいます)



以上。次回は、「絵の見方:アイデア」について描きたいと思います。


また昨日、書きましたが、たたらイラストがっこでは、夏やすみに、スポットの特別授業を多数行いますので、よかったら、絵を描きにお越しください。




よろしくお願いします。


JUGEMテーマ:たのしい体験教室



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