ポップライフワークスブログ

群馬県東毛地区、または栃木県ふくむ両毛地区周辺(板倉、邑楽、館林、太田、足利、佐野あたり)を中心にマルチジャンルの創作活動をしているインディーズレーベル「pop-life-works(ポップライフワークス)」のブログです。

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絵の見方:独自性 14:30
 
 第3水曜日という事でイラスト教室ブログ版をお届けします。今回は、前々回からの続きで、絵の見方:「独自性」編です。




 独自性というのは、絵を見た時に発見できる作者固有の技法やクセなどの事です。端的に個性とほど近いですが、個性というよりは、あくまで絵の中に内在する、その絵の独自な何かをどう把握するかの問題です。


 要は、絵には、同じ作者でも、それぞれ固有の問題点が大体、存在してるので、それを把握できると楽しい。という事です。


 また、そのポイントが分かると、その作者がその絵の何処にこだわり、その絵の何処に才能(売り)が宿っているかが分かります。


 但し、これを把握するのは、大変難しいです。なので、このポイントは、配色/構図や技法よりは、かなり難易度の高い見方になるでしょう。ある種の批評性にもつながるはずです。


 この時、先ず、独自性を把握するには、同じ作者の絵を複数、出来れば出来るだけ多く見る必要があります。これにより、同じ作者内の問題点の立て方や形状や配色のクセ、それらを総合して、いま目の前にある絵がどう独自なのか、または、ある種のルーティーンの中で創られてるものなのか、何処を訴えるポイント(売り)として創っているのかを判断する事が出来るようになるはずです。


 これは個展的な展覧会を見ると自然に分かる場合が多いのですが、グループ展的な作者一人につき数枚の絵しか飾られてない場合には、この点が分かりませんので、そういう展覧会では、この点を鑑賞者の方が意図しないと把握しにくいのが独自性のポイントです。


 但し、逆にそういった展覧会の場合、他の作家と比べた時のその作家のクセは分かりやすくなるので、これももちろん独自性に関わって来ます。


 作者固有のクセは、同じ作者同士の作品を比べた時、目の前の絵と時代による傾向との相関の中で立ち現れる(例えば、ピカソの青の時代のような)ものですが、同時に時代の中の傾向との関わりの中でも立ち現れて来るものなので、その知識もまた必要です(ピカソで言えば、ブラックとの関係性のような)。


 このへんは、次回やる予定の「歴史性」にも関わるポイントなのですが、絵には、ある種の時間軸をパッケージングする役割もあるので、逆にその傾向の取り扱い方(の独自性)や、その傾向を排除した時に見えるクセなどが、絵を見る際の楽しめるポイントになるわけです。


 これは、基本的に鑑賞者側が能動的に見て考える事により、絵の情報量を引き出す作業なので、基本的には、素で絵を見ても、ほとんど分からないと思います。なので、独自性の把握は、勉強して意識して絵を見る必要性を生じます。逆に言うと、絵を見る時、独自性を考えると絵を見るポイントが増えるわけです


 見るポイントは、構図や配色、技法などにも依って来るのですが、基本的には、数を見た時に把握できるその絵にしかない違和感(突出点)を掴むのが一番のポイントになるでしょう。


 ちなみに、現代の美術は、このへんのポイントを意図的に盛り込む場合が多く、それが故に分かりにくくなってる作品も多いと思われます。ただ、高度に勉強した鑑賞者には、ルール上にある作品を見ても、このルールで描いてるのだな。としか思えませんので、そこからはみ出したポイントを内在させないとそういう人たちに対しては絵が面白味を獲得し得ないという事はあります。


 逆に言うと、イラストレーションのように大衆向けに絵を描く場合、このへんに面白味を仕込んでも、あんまり成果が無いという事は言えましょう(と言っても、既に日本のイラストレーションも高度化して、そういう鑑賞法にある程度、需要があるのと、トップイラストレーションの場合、稀少性の問題と販売先が目利きの編集者などである場合が多い事から、独自性の問題が大きくクローズアップされたりもしているのですが)


 このへん、簡単に言うと、他と違うものには、稀少性があり、そこのポイントは珍しいので面白いと言った事はあるという普通の事ではあるのですが。しかし、そのポイントを絵を見る時に、見る側も積極的に探せると面白いのではないかと。


 そんな感じで。次回は、絵における歴史(文脈/年代)の問題を取り扱いたいと思います。


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 イラストがっこの方、現在、夏期講習などにも向けて、いろいろ調整中です。夏期講習の日程、または、その内容については、また改めて告知したいと思いますので、よろしくお願いします。


 あと、イラスト教室ブログ版ですが、上のようにちょっと話が専門的になりすぎてる気もするので、余裕があれば、また簡単な絵の描き方講座などもアップしてみたいと思います。


 たたらイラストがっこの方、通常のイラスト教室の方も、もちろんやってますので、興味のある方は是非ぜひお問い合わせ下さい。



 
JUGEMテーマ:たのしい体験教室


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